あの日から、先生のことを直視できなくなってしまった。
先生が私のことを見た時の視線で、きっと私に失望したとか好きではなくなったとかわかってしまうから。
…って自分で望んだことなのに、勝手に怖がって馬鹿みたい。
凛はそう自嘲しながら結奈と一緒にバスに乗り込んだ。
「…あのさ、バレバレだよ。」
1日目ももう終わりかけ、ホテルへ向かう最後の休憩所で、結奈は呆れながら凛に声をかけた。
「え、何が…?」
何の心当たりもない凛は、結奈の言葉にキョトンとした。
「凛、ずっと御堂先生のこと見てるじゃん。」
「え!?そ、そんな。」
見てるつもりなんて一切なかった凛は慌てて否定した。
「バスから降りるたびに周りキョロキョロして、御堂先生がいるとそっちの方チラチラ見てたじゃん。」
「そ、そうだった…よく分かんないや。」
無意識に御堂を探していた自分に気づいて、凛は俯いた。
なんで先生を探しちゃうんだろ。
「もしかして、好きなの?」
結奈の言葉に、凛は目を丸くしてすかさず彼女の顔を見た。
