御堂先生は溺愛中


「何キョロキョロ見てるの?」



「や、なんかみんなおしゃれで可愛いなーって。」



周りの女子生徒たちは、雑誌の中から飛び出てきたようなファッションを着こなしていて、それに引き換え普通のジーンズにセーターにジャケットを着ている自分が浮いているように感じて、凛は俯いた。



「なーに言ってんの!」



そんな凛の背中を結奈はバーンと叩いた。



「そのシンプルな格好が似合う人間こそ、1番おしゃれなんだから!」



そう言って笑う結奈に、凛は「そうかなあ…。」と顔を曇らせた。



「ほら、見て、御堂先生だってそうでしょ?」



そう言うと結奈は遠くで女子生徒に囲まれていた御堂を指差した。



「なんかそこら辺で売ってそうなセーターとパンツとジャケットだけど、最高に似合ってるじゃん?」



凛は御堂の方を一瞬見ると、直ぐにそらして「そうだね…。」と返した。