御堂先生は溺愛中


「謙ちゃんおはよ!」


「今日なんかテンション低くない?」


「でもそんな謙ちゃんもかっこいい〜…。」




朝礼が終わり、2年4組の教室から出るなり御堂は女子生徒に囲まれた。



いつも通りとはいえ寝不足で気が立っている御堂は、いつも以上に適当に返事をして職員室に戻ろうとした。



その時、向こうから凛が歩いてくるのが見えて、御堂は一瞬目を光らせたが、すぐに彼女から視線を逸らした。





……だめだ。




今の自分には大野さんに合わせる顔がない。




御堂は廊下の隅を見つめながらその場を足早に去った。







それから御堂は暫く眠れない日が続いた。




朝も夜も、後悔と罪悪感に駆られて、ぐるぐると考え続けていた。




とどめにテストの問題作成に、その後にある修学旅行のとりまとめに、と多忙を極めていた。