消え入るような声で発する御堂に、凛は勢いよく制服の裾を捲り上げた。
「これを見ても、好きって言えますか?」
突然顕になった凛の肌と傷跡に、御堂は凛の手を掴んで裾を降ろさせた。
「…やっぱり、先生もこの傷を受け入れることができないんですね。」
凛は御堂の手を振り払うと、真顔でそう言ってのけた。
「…女の子が、そんなところを男に易々と見せちゃダメでしょ。」
戸惑いを隠せないままの御堂がそう言うと、凛は顔を思い切り顰めた。
易々と、なんて…。
私は悩みに悩んで先生に打ち明けて、傷を見せたのに。
「…分かりました。さようなら。」
凛はそれだけ言うと足早に英語教科室を後にした。
