御堂先生は溺愛中


次の火曜日の放課後。



凛は受付に座ってボーッと出口のドアを見つめていた。



放課後の図書室はたまに本を返しにくる人がいるくらいで、思った以上に暇を持て余している。



これから週一でこの暇な時間がくるの、しんどいなあ。



なんて思っていると、急にドアが音を立てて開いた。





「お疲れ様。」



開いたドアの先には御堂が立っていた。



思わず背筋が伸びる凛に、御堂は苦笑してから、すぐにいたずらっ子のような笑顔に変わった。



「…あ、名前忘れられてたことは気にしてないから。」



笑いながらそう言う御堂に、凛の姿勢が緩んだ。



「ごめんなさい、もう2度と忘れませんから。」



バツが悪くて受付の机を見つけながらぶっきらぼうに言う凛の目の前に、「はい。」と御堂が何かを差し出した。