「うおっ、お前顔色悪っ!」 そこに偶然通りかかった海斗が、凛の顔を覗き込んでそう言った。 「え…?」 目に涙をためて自分を見つめる凛に、海斗は無理やり腕を引っ張って立ち上がらせた。 「な、なに?」 戸惑う凛に海斗は 「保健室行くぞ。体調悪いんだろ。」 と言って、凛の腕を引っ張った。 「先生、こいつ体調悪いみたいなんで保健室に連れてきます。」 海斗は教壇で女子生徒に囲まれている御堂の前を通るついでにそう言って、凛と教室を出た。