御堂先生は溺愛中


「はーい、じゃあ5組の出し物は写真展に決定。」




ある日の5時限目。



古賀の声が教室内に響いた。



この日は文化祭に出し物を決めていた。



出店をやるのは食材の準備とか衛生管理とかがめんどくさいし、お化け屋敷とかのアトラクションも小道具の準備で大変だし、



写真展ならそれぞれ写真撮るだけでいいし、当日の当番もほとんどいらなくない?と満場一致で決まった。




文化祭にやる気のない凛は、内心喜びつつも、どんな写真を撮ろうかな。と考えていた。




「結奈はさー、何の写真撮るか決めた?」



休み時間。凛が結奈にそう聞くと結奈は、「うーん。」と考えた。



「この学校の中の好きな場所と、好きな人と、好きな時間、でしょ?」



「うん。私は好きな人はもう決まってるんだけどさあ。」



そう何気なく言う凛に、結奈は「えっ!?だ、だれ!?!?」と聞いた。



もしかして、凛の好きな人って、御堂先生…?



そう期待を込めて聞く結奈に、凛は



「ひみつ〜。」



とニヤリと笑った。



「ええっ、なんで!?」



「文化祭当日になったら写真貼り出されるし分かるんじゃん?」



そういたずらっ子のように笑う凛に、結奈は「ええ〜…。」と残念そうに言った。




もう!今ここで凛が御堂先生のことが好きってわかれば、



もう私が御堂先生のことが好きって言う嘘をつかなくていいのに…!!



結奈はそう心の中で嘆いた。