あの後御堂はそそくさと図書室を後にした。
その背中はどこか哀愁漂う背中だった。
そうそう、御堂先生だ。
若くて色白でイケメンで、
女子生徒に人気な先生だ。
確か隣の3組の副担任で、英語の先生。
私も、去年は担当の先生じゃなかったけど、なんか話した気がする。
…あれ、なんだっけ?
あの時は確か御堂先生に話しかけられて…。
遠い記憶を手繰り寄せるように考えていると。
「謙ちゃんおはよ〜。」
「ねえねえ、今日は私たちとご飯食べよーよ!」
「謙ちゃん、インスタ交換しよ〜!」
そうきゃあきゃあと声をあげる女の子たちと一緒に、御堂先生が凛のクラスに入ってきた。
