「いや!私は料理なんてぜんっっぜん!!そういうの無理なんで!料理できる人ってほんっと、すごいですよね!」
そう言って凛は結奈のほうをチラチラと見た。
そんな凛の意図に一切気づくことのない御堂は、「へえ〜。」と嬉しそうに笑った。
「俺、一人暮らし歴長いから、料理結構得意なんだ。」
「…。」
屈託のない御堂の笑顔に、凛はこっそりため息をついた。
…だめだ。喋れば喋るほど上手くいかないかも。
そう落ち込んでる凛の隣で結奈は気まずそうな顔をして、
別に御堂先生のこと好きではないんだけど、こんなに眼中にもないとなんだか虚しい…。
とこちらも落ち込んでいた。
2人の思惑などつゆ知らず、御堂はいつか大野さんに料理を振る舞えたらいいな…などと呑気に考えていた。
