御堂先生は溺愛中



「お疲れ様…って、今日は木下さんも一緒なんだ。」



そう言いながら入室してくる御堂に、凛は嬉しくなったのと同時に、体育祭の日からまともに話してなかったのを思い出し、思わず視線を逸らした。



「あは、こんにちは…。」



結奈がそう挨拶をすると、御堂は当たり前のように、凛の近くへ腰掛けた。



「大野さん、体はもう大丈夫そう?」



御堂がそう聞くと、凛は目を合わせないまま「あ、はい…ありがとうございました。」と返した。



「よかった。そういえばこの間俺の家の近くのケーキ屋でさ…。」



いつものように凛の好きなスイーツの話をし始める御堂に、凛はハッとなって遮るように話し出した。



「そういえば、結奈は甘いものあんま好きじゃないんだよね!」



凛がそう結奈に話を振ると、結奈は「え、あ、うん…。」と戸惑いながら返した。



「結奈はポテチとかそういうのが好きなんです!」



「へえ、そうなんだ。」



「はは…。」



この際だから御堂に結奈のことを知ってもらおうと思って言った凛の言葉に、御堂は笑顔を崩さずにそう言った。