「結奈、おはよう。」
次の日。凛は登校するや否や結奈に声を掛けた。
「あ、おはよう。」
「あのさ、今日の放課後暇?」
「え?うん…暇だけど。」
そう答える結奈に、凛はぱあっと顔を明るくさせた。
「よかった!じゃあ放課後一緒に図書室に行こ!」
凛はそう嬉しそうに誘った。
「な、なんで?なんかあったっけ…?」
結奈は戸惑いながらそう返した。
「今日私放課後図書委員で…たまに御堂先生が来るからさ。」
そう嬉しそうに言う凛に、結奈は苦笑いを浮かべながら「そ、そっか…じゃあ行こうかな。」と返した。
「よかった、じゃあ約束ね。」
凛は満足げな表情を浮かべて、自分の席へ戻って行った。
御堂は以前より頻度は減ったものの、たまに時間を見つけては図書室に顔を出していた。
御堂先生が勝手に接近してくる場合はどうしようもないから、それだったら結奈を巻き込めばいいんだ。
私ってば天才!
スキップしながら席へ戻る凛とは裏側に、結奈は深いため息をついた。
