御堂先生は溺愛中


放課後。



結局今日は凛が御堂と顔を合わせることがなかった。



廊下ですれ違うこともなかったからタイミングが合わなかったのだろう。



凛は一日中悩んだ結果、御堂がいるであろう英語教科室に行くことを心に決めた。



改まって御堂先生に会いに行くのは初めてだから



なんか変に緊張するな〜…



でもちゃんと言わないと、きっとずっともやもやしたままで



そっちの方が嫌だし。




そう思って、荷物を持って教室を出ようとすると、



「凛、待って。」



結奈に声を掛けられた。


「ん?どうしたの?」


凛は不思議に思ってそう尋ねた。



「今日、一緒に帰ろ。」



「え?」



自転車通学の結奈と電車通学の凛はほとんど一緒に帰ったことがない。



それなのに今日という日に限って結奈がそう誘ってきた。



あー…どうしよっかな。



御堂先生に会いに行こうと思ってたんだけど…




「話したいことがあるの。」



迷っている凛を、結奈は真っ直ぐと見つめてそう伝えた。



「…わかった、駅まで一緒に帰ろ。」



凛は只事ではなさそうな結奈の雰囲気を察して、一緒に帰ることにした。