「あのさー、小野田くん。」
体育祭が終わった週明け、結奈はまだ来てない凛の席に座って、後ろの席の海斗に声を掛けた。
海斗は結奈の声に顔を上げると「ん?」と返した。
「あの2人ってさー、どう思う?」
結奈の問いかけに海斗は「どの2人?」と首を傾げた。
「凛と…あの人。」
「あの人?…ああ、あいつね。」
結奈のいうあの人=御堂ということを海斗が察すると、「さあ、どう思うって言われてもな…。」と戸惑いながら返した。
「お似合いだと思う?」
「んー、どうだかな。」
「うわっ、小野田くん興味なさそー。」
「まあ、どうでもいいし、なるようになるだろ。」
海斗はそう適当に答えた。
「私はさ、凛がなんでか自分の気持ちに蓋をしてるように感じるのね。」
「はあ?なんで?」
「それは…わかんないけど、女の勘ってやつ?
上手く言えないんだけどさ…あの人のことが好きなのに、素直に好きって言えない何かがあるんじゃないかなって…。」
「そうか?俺にはよく分かんねー。」
「…ほんっとうに、小野田くんて興味ないんだね。」
呆れてため息をつく結奈に、海斗は「まあな。」と何故か得意げに返した。
「私はこのままじゃ凛が後悔しちゃんじゃないかなって、」
結奈がそう言いかけた途端、
