「もしもし。」 『大野さん?』 受話器の向こうから聞こえてきたのは御堂の声で、その声は焦りが滲んでいた。 「…なんですか。」 凛はそうぶっきらぼうに返した。 『今どこにいるの?』 その言葉と同時にピッピッという電子音と、ドアを開ける音が聞こえてきた。 「…学校の近くのスーパーのあたりですけど。」 『待ってて。すぐいくから。』 車のエンジンの音と共に聞こえてきたその言葉に、凛は「大丈夫です!ほっといてください!」と強い口調で言った。