御堂先生は溺愛中


9月の夕方は夏みたいに暑くて、



凛は大粒の汗を流しながらふらふらと歩いていた。



いつもの通い慣れた駅までの道も、体調がすぐれないだけで永遠に続く道にも感じられる。



じりじりと照らす太陽に、凛の体力はみるみるうちに削れていた。




やばい、しんど。



やっぱ保健の先生に送って貰えば良かった〜…



でも、なんか1人になりたくて。



自分が選んだことだから今更後戻りもできなくて、



やっぱり駅までとぼとぼ歩いていくしかないんだ。




そんな諦めにも似た感情を抱いていると、凛のポケットの中で携帯が震えた。




画面を見ると見慣れない番号に、こんなしんどい時に詐欺の電話???と凛はイラつきながら電話に出た。