「あ、お疲れ様です…。」
そこには少し息を切らした御堂が立っていた。
「御堂先生?どうされました?」
予想外の来訪者に保健医は首を傾げた。
「あれ、大野さんは…?」
そう言ってキョロキョロと周りを見渡す御堂に、
「ああ、さっき帰りましたよ。」
と保健医は返した。
「もしかして、1人でですか…?」
御堂が恐る恐るそう聞くと、保健医はため息をつきながらいった。
「大野さんが自分で帰るって言うから帰しちゃったんですけど、心配で…。」
「そう、ですか。ありがとうございます。」
御堂はそれだけ言うと保健室を後にした。
