「ん…。」 凛がパチリと目を覚ますと、夕陽がカーテンを隔てて柔らかく室内を照らしていた。 もう夕方!?!? 体育祭は!?!? リレーは!? 凛が勢いよく起き上がると、その物音に気付いたのか「大野さん?」と部屋の奥から声が聞こえた。 「大野さん起きた?体調はどう?」 カーテンが開くのと同時に、そう保健医が尋ねた。 「あのっ、体育祭は…。」 「え?ああ、もう終わったわよ。」 保健医のその言葉を聞くと、凛が大きく項垂れた。