御堂先生は溺愛中


それからじゃんけんで決まったレーンに凛は立つとキョロキョロと周りを見渡した。



幸い一走は全員女子生徒で、これなら大差つけることは難しくても、そこそこいい勝負にはらるんじゃないかなとホッと胸を撫で下ろした。




「いちについて、よーい…どん!」




その声と共に、凛たちは一斉に走り出した。




凛は皆の期待に応えようと、とにかく全力で走った。




走っていると風が微かに冷たくて、火照った体に気持ちがいい。




そういえば、私はこの風を切る感覚が好きで陸上部に入ったんだったな。




そんなことを思い出して、胸が躍った。




夢中で走っていたからか、気づけば次の走者はもう目の前にいて、



「はい!」



と叫んでバトンを次の走者に手渡した。




それから邪魔にならないようにすぐにトラックの内側に入った。