床を箒で掃きながら、そう言えば図書室にちゃんと来たことってほとんどなかったな、と凛は考えた。
入学してから1年間、本なんか興味ないし、昼休みはいつもご飯食べて結奈とおしゃべりしたり、寝たり、忙しいからね。
図書室に来る理由なんて、今までひとつもなかった。
っていうかうちの学校の図書室って案外広いんだな。
これは掃除も大変だ。
そう思いながら箒をせっせと掃いていると、
ガラッ、ドタドタ
図書室の引き戸が開くのと同時に、誰かが室内を走る音が響いた。
…図書室で走るなんてどんな不届きものだよ。
凛はちょっとイラッとしながら辺りを見渡した。
