御堂先生は溺愛中


「はーい。体育祭の出る種目決めるぞー。」




とある日の午後。




担任の古賀はそう言うと、黒板に競技を書き始めた。




「リレーは体育の授業で測った50mのタイムが男女で早いやつ8人、それ以外は1人2競技、適当に決めてけー。」



古賀がそう言うと、生徒たちがゾロゾロと黒板の前に集まって、自分が出たい競技の下に名前を書いていく。



なんか玉入れとか、楽そうなやつがいいなー。



凛はそう考えながら、玉入れと、綱引きの下に自分の名前を書いた。



「あ、そうだ。リレーの選手言ってなかったな。」



ひとしきり競技が決まった後、古賀がそう言って紙切れを見ながら選手を発表し始めた。



「男子は〜…。」



凛は古賀の声を聞きながら、体育で50mなんて測ったっけ?記憶ないや。なんて思っていた。



「女子は…大野、〜…。」



凛は、急に自分の名前が呼ばれて目を丸くした。



え、あれ…なんで??



実は凛は中学生の時に陸上部に所属しており、短距離走をやっていた。



高校生になってからは、暑いししんどいしめんどくさいという理由で陸上からは離れ、帰宅部ライフを満喫していた。



それからだいぶタイム落ちたし、選ばれるなんて思ってもなかったのに…。




「今呼んだ8人は廊下でて走順決めてこい。」



古賀の言葉に、凛は呆然としながら廊下に出た。