「凛、おはよ!」
新学期初日。
凛が汗をかきながらだらだらと教室に入ると、結奈が元気に挨拶をしてきた。
結奈にはあの祭の後、別件で電話がかかってきて、
その時に結奈に夏祭りで御堂に偶然出くわしたことを軽く話していた。
「おはよ。」
挨拶を返す凛に、結奈はニヤッと笑った。
「な、なに?」
そんな様子の結奈に、凛は顔を顰めた。
「…御堂先生のこと、好きなの?」
周りに聞かれないようにコソッとそう言う結奈の言葉に、凛は「はあ?」とさらに顔を顰めた。
「だってさ、お姫様抱っこ、されたんでしょ!?その後一緒に海行っていろんな話したんでしょ!?もう恋に落ちるフラグが立ってんじゃん!」
興奮気味にそう言う結奈に、凛は「声でかいって!」と制した。
