あ、やば。
大樹たちのこと忘れてた。
幼馴染の大樹と祭りに来てたことをすっかり忘れていた御堂は急いで携帯を取り出すと電話に出た。
「ごめん、ごめ『お前今どこいんだよ!!』
受話器の向こうから大樹の怒声が鳴り響いて、御堂は思わず受話器から耳を離した。
「ごめん、ちょっと色々あってさ…。」
『ふざけんな!お前が女の子抱き抱えてるとこ、こっちが見てんだよ!』
「なんだ、見てたんだ。まあ、具合が悪そうだったから運んでただけだよ。」
『はあ?まあいいから早くこっち戻ってこいよ、そんで話聞かせろ。』
そう言うと突然電話が切れた。
「…はあ。」
御堂は先ほどよりも深いため息をつくと、ゆっくりと車を発進させた。
