次の日。カプリチオは【難攻不落】に挑み。奥義を使う。
大ダメージを与えるが、即死までに至らない。何が奥義だ。
そしてカプリチオは死に。画面に表示される期待どおりの文字。
『新しい属性を引き継ぎ、ゲームを再開しますか?』
スタートを押すと。
ミイロの時とは違う画面に切り替わる。
それは初期状態。名前・アバターの選択から。属性を引き継いだ本来の二周目。
予想外に、俺達は画面を見つめたまま。
「どうする?」
「二周目があるなら、するのは決定していた。まさか、こちらに選択権があると思わなかった。」
そう、カプリリオを使うかどうか。
奥義でも勝てない相手。選択の状態で止まった画面を開いたまま。
向こうに、こちらの動きなど読ませない対策はしてある。
今後を、どうするか楽水と話し合う。
カプリリオの二周目。属性。どうすればラスボスを倒せるのか。
「兄さん、そのアバター。僕に頂戴。」
いつ来たのか。タクマが後ろから。
「頂戴って、お前にはアジュールを任せたよな。」
「ヒロインがいるんだ。」
何を言っているのか分からない。けれど目は真剣で。
タクマはパソコンに近づいて、アバターの選択を女で設定し。ミライと名付けた。
「アジュールは二度死ぬ。」
その言葉に。
寒気が生じた。
「まさか挑戦状か。」
「うん、こちらの日時指定を待っている。カプリリオの二周目が決定したからだと思った。来てみれば、やっぱりね。悪趣味な運営の考えそうなことだろ。」
「ちょっと貸して。」
タクマからパソコンを受け取り。
楽水は検索機能を使用して、ぽこぽんを探し。チャットを試みる。
するとチャット機能は使えて、向こうからの返事も届いた。
本来の二周目。
そうだ、二周目の確率を設定したのはアカウントが取り込まれるという噂から。
チャットできなければ意味がない。
確率で二周目を与え、普通に再スタート出来なければ。
アジュールがイレギュラー。
そんなに二人を引き裂きたかったのか。
「外部チャットで、ぽこぽんと話す。」
俺達は、ぽこぽんからの情報で決定打を見つけ。
タクマの言っていたヒロインの重要性が増す。
タクマの初恋。
ミイロと楽水の恋。
それをアバターに託し。
アジュールは二度死ぬ。

