アバターを選んで名前を付ける。
銀髪の男。名はアジュール。
職は戦士か補助の二択で、戦士を選び。魔法の属性を選ぶ。
属性によって始まりの町が異なるのだ。
選んだのは風。
小さな国の城下町。風属性の始まりの町、ゼファー。
さっそく町の探索をする。
風の属性を表現した町。
優しい風が吹いているような草木の揺れと音。広場には小さな旋風。
そして風車に似た物が点在し、大きさが異なり色鮮やか。
個々に音が異なり。不思議なメロディーを奏でるようだ。
風量も場所によって変わり、雑音にも感じないほど統制が取れている。
きっと店など基本的な構成は他の属性と同じだろう。
初心者にも優しい誘導があり簡単で、夢中になった。
表示される誘導に従いクエストを消化し、最低限のレベルと所持金を得る。
そして招待状を受け取り教会に向かった。
そこで正式に戦士と認められ、違う属性の町にも行けるようになった。
けれど。ゲームの世界で呟かれる情報。時に暴言。
自分だけではないゲームの世界を見つめ。
誰ともかかわらずにゲームを進めた。
「はじめまして」
個人あてに届いたメッセージ。
相手の名前はカプリチオ。アバターは男。中身は分からない。
「はじめまして?」
無視することも出来ず、挨拶のできる人なら大丈夫かと返事をしてみた。
すると。
「ギルド招待をしたいのですが、いかかですか?」
ギルド。それはゲーム内の仲間にならないかってお誘い。
「すみません、初心者なので。ギルドは考えていませんでした。」
「週課などは、どうしてますか?」
質問攻め。優しさなんだろうけど。
「世界の募集に参加したりしています。お誘いも幾つかあるので迷ってはいます。」
正直に伝えてみる。
するとフレンド申請が来た。
「ギルド関係なく、ゲームの困ったことなどあれば聞いてください。」
「ありがとうございます。」
引き際は良いような気もする。
そのフレンド申請を受け入れ、会話を終えた。
そう、最近の課題。
アップデートを重ね、属性の町とは別の共通の町も増え。
個人で毎日するデイリークエスト。日課。
一週間で報酬回数が更新される週課。定期コンテンツ。
新しくゲームを始めた人を援助するギルドの募集も見かける。
そうこれはオンラインゲーム。ソロでは限界があるのは確か。
実際、他の属性の町はフレンド登録者からの招待がないと入れない。
そして最終目標が【難攻不落の城を攻略すること】だから。

