私は膝の上でぎゅっと拳を強く握る。
この人ももしかしたら、スリップの経験者なんじゃ…。
「知っているって、ことですね…」
彼は当たり前、というか、慣れているように、「うん」と微笑んで見せた。
私は期待を胸に口を開く。
もしかしたらこの人も…
「もしかして…「あ~、俺はスリップしたことないけどね」
あ…、そうなんだ…びっくりした…変なこと聞いちゃうところだった。
じゃぁこの人のそばにいても知れることは少ないかな?
「けど、この部屋はよくスリッパーたちを泊めてたからさ」
スリッパ?あ、タイムスリッパー的な…
「な、なるほどです」

