そういって、私に背中を向けるとリビングに通された。
「とりあえずここ座って、男の部屋にいるなんて、ホンとは怖いだろ?」
椅子をひく。
ん?もしかして、私が襲われるとかそんなこと心配してくれてるのかな??
「いえ、とくには、男性と一定の距離をとらずにいるのは、怖いですけど」
すると彼は目をぱちくりする。
「身の危険とか感じないの?」
「いえ、まったく」
当たり前だろう、誰が私を見てそんな気を起こすのか。
「俺はこれでも男なんだけどね」
彼はそういって、ニヤッと笑って見せたけれど、私の心には無風だった。
だって、元から彼のことは男性だと思っていた。

