私は彼らから距離をとり、一度落ち着くと、いつものように平常心を取り戻した。
「…申し訳ありません。今日転入してきた者なのですが、寮の部屋が見つからず、迷ってしまいまして、さ迷ってしまっていたのです」
初対面なので、声がぎゅうぎゅうして、力が入ってしまったが、ちゃんと発声はできた。
彼らは私がこんなにもはっきり言えるとはおもはなかったようで、少し黙ったのち、顔を出した彼が気を取り直して私に話しかけた。
「なるほど…もしかして、アレかな?まぁいいや、部屋番みして?」
そういって近づかれてまたカチコチになる。
部屋番を見せると、彼は小さく唸った。
「あ~、この部屋今ない、報告の手違いじゃないか?来週まではリフォーム中だな」
「え?」
えええええええ!!
じ、じゃぁ私これからどうすれば……。
「なら俺んとこくっかぁ?」
大柄な男性が再び話しかけてくる。

