寮のある棟はなんと、三つもあるらしく、私の行く棟は向葵ちゃんと一緒だった。
みんな、棟事に別れ、向葵ちゃんも自分の部屋を見つけたらしく、手を振って別れた。
何故か私の部屋は見当たらない、どこだろう…。
1人で暗い廊下を歩いていると、心細さや不安が込み上げてきた。
廊下の電気も、一部古くなっているのか少しチカチカと点滅した。
その光に肩を震わせた。
人といるときは何故か強がれて声もでないし震えたりもしないが、1人になるととたんに弱くなってしまう。
一度理事長室に戻り、聞いてみようかとも思い、振り返ると、そこには数人の大柄な男性が三人ほどいて、「ひっ」と声が出てしまう。
不安で気付けなかったようだ。
なんでいるんだろう、今部屋からは出られないはずなのに……。

