「小学生の時って……、めっちゃ失敗した時のやつでしょ?」
「えぇ~?そうだっけ?」
「そうだよー。黒歴史といっても過言ではないね。」
そう言って笑う土葵くん。
結局、ハンバーグは作ってくれることになった。
「和歌は、ソファとかに座ってて~。」
「はーい。」
土葵くんの部屋は、私と同じ間取りで、リビングにはブラウンの大きな本革のソファに木目調の少し大きめなローテーブルしか置かれていなくて物はあまりない感じ。
「土葵くんの部屋って物全然ないね?」
「んー、あんまりこの部屋いないからなー。」
「……ふーん、そう…なんだ。」
この間、“凛さん”とは付き合ってないって言ってただけで、会ってないとは言ってないもんね。
「和歌ってグリーンピース嫌いだったよね。」
「おー!そんなこと覚えてたんだ?」
「そりゃあ、和歌のことですから。ぜーんぶ覚えてるよ~…なんてね。」
そんなことを言いながらもこちらを一度も見ない土葵くん。
土葵くんが私の言う"かわいい"とか、私のためにやってくれることは全部きまぐれなのかな?
本気なのか冗談なのか全然わからない。



