「うん!急いだからどこに何が入ってるのかわかんなくなっちゃったけどね。」
「なんか…和歌らしいね。…髪の毛ぼさぼさだし…。」
「えっ…。胡桃ちゃん直してぇ~。」
「せっかく長くて綺麗な黒髪なのに、ちゃんとお手入れしないとだめでしょ?」
こんな感じで、胡桃ちゃんにはいつもお世話になりっぱなしです…。
それに、私は日本人形みたいでこの髪型ちょっと嫌だけどな。
「いつもありがとう、胡桃ちゃん。」
「いいのよ。……よし、いい感じ。」
胡桃ちゃんがそう言って私に手鏡を貸してくれて、自分の姿を見ると右のこめかみあたりに“mlu mlu”と装飾されたクリーム色のヘアピンがついていた。
「えぇ~!なに!かわいい!」
「誕生日プレゼントよ。16歳おめでとう、和歌。」
「ありがとう!毎日つけるね!……ってもうこんな時間!」
そうして私たちは、海王学園へと向かった。



