受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~

 紅茶を淹れてくれて、
 ソファに並んで腰を下ろす。

 そのとき、
 西条が、ふと視線を落とした。

  「……あの日、ホテルでのことなんだけど」

 胸が、きゅっと縮む。

  「一緒に来てもらって、ごめん」

  「……え?」

 思わず、顔を上げる。

  「真菜さんが一緒にいることで、
   正直、安心できた」

 何のことか、すぐには分からなかった。

  「……安心、ですか?」

 西条は、少し間を置いてから、静かに続けた。

  「あの日は、会食と言ってたけど……
   実質は、お見合いだった」

 やっぱり。
 胸の奥で、何かが、すとんと落ちた。