受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~

 その後、配置転換が決まり、
 私は受付業務の引き継ぎを進めていた。

 そんなある日、総務課長に呼ばれた。

 「森川、急だけど……君、
  秘書課に転籍だ」

 「……え?」

 思わず、声が出た。

 「秘書課、ですか?」

 人手不足、というわけでもないはずだ。
 課長も首をかしげている。

 「人事部長から、直接の指示でね。
  正直、私も少し驚いてる」

 理由は、詳しくは伝えられなかった。
 ただ、決定事項だという。

 突然のことに、頭が追いつかないまま、
 私は席を立った。

 受付から外されたのだと思った。
 でも、代わりに新しい行き先が用意されている。

 ――どうして?