受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~

 しばらくして、
 営業部長が駆け足でロビーに現れ、
 事情を聞いて対応に当たった。

 気がついたときには、
 あの清掃員の姿は、もうなかった。

 ……清掃員なのに。

 落ち着いた身のこなし。
 迷いのない判断。

 本当に、人は見かけによらない。
 しばらくして、絵莉が受付に来た。

  「大変だったね」

 そう声をかけられて、私はようやく息をついた。

  「清掃員の男性が、助けてくれたの」

 そう話すと、絵莉は首をかしげる。

  「清掃員?
   そんな人、見たことないけど……」

 その言葉が、妙に胸に残った。