一晩続くであろう雪が静かに降る夜。
豪華な一室に響く、ベッドが軋む音と二つの甘い声。ベッドサイドランプの小さな光だけが二人を照らしている。
窓から見える雪景色には目もくれず、その黒い瞳にはたった一人しか映さない。
「シェリー、愛している」
そっと頬に手を添え、荒い呼吸を整えようとしたその唇にまた強く口付ける。
「んっ……!」
舌を絡み取られ、吸われる。シェリーの背中にぞくぞくとしたものが湧き上がる。
もうすでにたくさん愛されているというのに、まだ終わらないと言わんばかりにたくましい両腕で身体を包みこまれた。
「私も、愛しています」
同じく両腕を回して黒い瞳を覗き込むと、自分が映っているのがわかり、嬉しさが込み上げて泣きそうになる。
「一生、俺のものだ」
首筋に顔を埋め、白い肌へと噛みつきながらシェリーの中心奥深くを責め立てられる。
もう何度目かわからない。
大きな背中に爪を立て、あまりの気持ちよさに意識が遠のきそうになるのを必死に堪える。
(この幸せが永遠に続きますように)
二人の愛し合いは、朝方日が昇るまで続いた。
ぐったりと、それでいて安心したように眠るシェリーを胸元に引き寄せ、自身も目を閉じる。
“幸せ”という檻に閉じ込められた、一人の女の物語――。
