触れられない手

放課後。

私は、まっすぐアパートに帰った。

誰にも会わず、
誰にも話さず。

電気をつけない部屋で、
床に座る。

「……疲れた」

声に出すと、
思ったよりも弱かった。

もう、期待しない。

そう決めたはずなのに、
胸の奥がじんじん痛む。