雫がふれあい児童養護施設に行って、2日が経った。俺は、何の気力もわかなくなった。お腹が空いたが、飯を作る気は起きない。睡魔が襲ってきたが、泣き腫らした目はバッキバキになっているから眠れやしない。喉が渇いたが立ち上がる気はない。俺は4日ぐらい学校を休んでいた。俺はベッドから動き一つ取らない死体。廃人みたいになった。
夕方6時頃。
ーーピンポーン!
インターホンが鳴った。俺は反応しない。
「律?」
翔太の声だ。なんの用だ。レポートの丸写しか。
「今日の授業の内容、ノートにまとめたから入れとくな!」
翔太は授業をまとめたノートを新聞を入れる穴に入れて帰って行った。こういう時は気が利くんだ。翔太は。
数日後。俺は、4日ぶりにベッドから起き上がった。俺はスマホを手に取り、履歴をたどる。雫と会える方法はないかと探った。するとふれあい児童養護施設のメニュー欄に
『面会予約』
があった。予約方法は電話でと記載があった。一筋の光が俺を照らした。俺はふれあい児童養護施設に電話をし、雫との面会予約を取ることに成功した。すると、突然視界がぼやけ、倒れた。瞼が重い。喉が乾燥している。やばい、4日分の空腹、睡魔、喉の渇きが来たんだ。早く何かを口にしないと、本当に廃人になってしまう。俺は両手で床を這い、自室を出て台所の冷蔵庫から手を加えずに食えるものを探す。数分程度なら立てた。冷蔵庫には、ソーセージとハムがあった。そして、ホールケーキみたいに6等分されたチーズ。とりあえず、ハムと6等分されたチーズを食おう。飲み物は、行儀が悪いがラッパ飲みする。冷蔵庫から、ペットボトルの麦茶のキャップを素早く開けて、縁に口をつけて勢いよく飲み始める。大量のキンキンに冷えた麦茶が渇いた喉を潤す。まるで砂漠のオアシスの水を飲んでいるみたいだ。美味い。市販の麦茶でここまで感動できるものなんだ。空腹と喉の渇きは解消できた。今度は、睡魔をどうにかしないといけない。解消法は1つ。寝ること。俺は自室に戻って体感20時間寝たと思う。
翌日。目が覚めたら朝になっていた。俺はベッドから降りて、ホットドッグを作った。レンジで温めるタイプのソーセージがあったから。そして、牛乳だけ取り出す。ホットドッグを頬張るが噛む速度は、雫が居ないから早くない。雫が児童養護施設に行って何日経っただろうか。スマホで日付を確認する。
「2……4……6……7……1週間!?」
俺はびっくりした。雫が児童養護施設に行ってもう1週間経っていたんだ。俺は1週間何してたんだ。雫を失って、廃人になっていた。俺は雫と最後に交わした会話を思い出した。
〈「……俺は、雫がそこにいても、ずっと会いにいく! 手紙も書くし、面談の許可が下りれば、必ず会いに行く! 週に数回は、顔を見に行くよ!」〉
自分の言葉が頭をよぎった。手紙を書く……そうだ。手紙を書こう。俺は自室から紙とペンを用意する。そして、手紙を書く。書いたら、字が汚すぎる。また書く。長文すぎる。何回も書き直しを繰り返す。書いてはクシャクシャに丸めてそこら辺に捨てるを繰り返した。そして、想いを込めた手紙が出来上がった。
『児童養護施設に入所して、もう一週間が経ったね。
初めて会った日から、ずっとYシャツを着ていてくれてありがとう。あれは、俺が雫にあげた、初めての服だから。雫がそれを着ていてくれるだけで、俺はなんだか安心するんだ。
児童養護施設での生活は、慣れないことばかりで、辛いこともたくさんあると思う。でも、ここには、雫を助けたいと思ってくれる人がたくさんいる。
俺は、雫に何かしてあげられるわけじゃないけど、いつでも雫のことを考えているよ。
だから、もし、辛いことがあったら、空を見上げてみて。俺も同じ空を見て、雫が少しでも笑えるようにって、願っているから。
また、手紙を書くね。
律より』
俺は手紙を見たあと、部屋の中に驚愕した。100枚を軽く超えるクシャクシャに丸めた手紙の用紙がある。でも、それだけ雫を思っているんだ。俺は、財布とスマホを手に取って外に出る。
大型ショッピングモール、服屋。俺は襟付きの服コーナーを見ている。ずっと雫に男物の白のYシャツを着せるわけにはいかないから、同じ形状で違う服に慣れさせようと思った。雫は心身症で服は着れない。だが、俺が1回着た服なら着れる。雫が新しい服を着ることに挑戦するには、俺という存在が必要なんだ。俺は青のチェック柄の長袖Yシャツを買った。
2週間後、ふれあい児童養護施設の面談室。俺は学校が終わったあと、雫のいるふれあい児童養護施設に来た。今日は雫との面会予約した日。数週間ぶりに雫に会えるんだ。元気だろうか。俺が面談室に入ると、俺の白い長袖Yシャツを着た雫がいた。俺は心よりも体が先に動いて、雫に抱きついてしまった。心でも体でも忘れなかった。雫。会いたかった。その一言じゃ伝えられない言葉が頭を駆け巡ってうまく言葉にならない。雫は俺が泣き止むまで、待ってくれた。職員の駆けつける音が聞こえたけど引き剥がそうとはしなかった。雫が止めてくれたのだろう。俺はその後、買った色付きのYシャツを渡した。雫は表情を曇らせていたが、俺が1回袖を通したから大丈夫だ。俺は雫が児童養護施設にいる間は、寂しいことを伝えると雫は抱き枕を作ればと提案してくれた。布団を丸めて、ビニールテープで広がらないよう固定して雫の全体画像を貼れば。キャラクターの抱き枕みたいになる。俺はスマホを手に取って雫の全体図を撮った。2回目では、手紙と電話の提案を雫がしてきた。あの、最後の会話のセリフを覚えていた。俺が自分で言ったことだ。忘れるわけない。
面会3回目。俺が面談室に入ると、雫は俺がプレゼントした青いチェック柄の長袖Yシャツを着ていた。着てくれたんだ。もしかしたら、手紙と電話が雫の勇気になったんだろうか。雫が児童養護施設に来たのは、夏の終わりごろ。もう秋になって寒くなって来ている。雫はYシャツ以外の服が欲しがっていた。今はないから今度持ってくることを了承した。時計は、もう面会の終わりを迎えていた。俺は胸ポケットから縦20ミリ、横30ミリの紙切れを雫に渡した。個室で読んでと言って面会を終わらせた。その紙には、俺はこう書いていた。
『18歳になったら、結婚しよう』
夕方6時頃。
ーーピンポーン!
インターホンが鳴った。俺は反応しない。
「律?」
翔太の声だ。なんの用だ。レポートの丸写しか。
「今日の授業の内容、ノートにまとめたから入れとくな!」
翔太は授業をまとめたノートを新聞を入れる穴に入れて帰って行った。こういう時は気が利くんだ。翔太は。
数日後。俺は、4日ぶりにベッドから起き上がった。俺はスマホを手に取り、履歴をたどる。雫と会える方法はないかと探った。するとふれあい児童養護施設のメニュー欄に
『面会予約』
があった。予約方法は電話でと記載があった。一筋の光が俺を照らした。俺はふれあい児童養護施設に電話をし、雫との面会予約を取ることに成功した。すると、突然視界がぼやけ、倒れた。瞼が重い。喉が乾燥している。やばい、4日分の空腹、睡魔、喉の渇きが来たんだ。早く何かを口にしないと、本当に廃人になってしまう。俺は両手で床を這い、自室を出て台所の冷蔵庫から手を加えずに食えるものを探す。数分程度なら立てた。冷蔵庫には、ソーセージとハムがあった。そして、ホールケーキみたいに6等分されたチーズ。とりあえず、ハムと6等分されたチーズを食おう。飲み物は、行儀が悪いがラッパ飲みする。冷蔵庫から、ペットボトルの麦茶のキャップを素早く開けて、縁に口をつけて勢いよく飲み始める。大量のキンキンに冷えた麦茶が渇いた喉を潤す。まるで砂漠のオアシスの水を飲んでいるみたいだ。美味い。市販の麦茶でここまで感動できるものなんだ。空腹と喉の渇きは解消できた。今度は、睡魔をどうにかしないといけない。解消法は1つ。寝ること。俺は自室に戻って体感20時間寝たと思う。
翌日。目が覚めたら朝になっていた。俺はベッドから降りて、ホットドッグを作った。レンジで温めるタイプのソーセージがあったから。そして、牛乳だけ取り出す。ホットドッグを頬張るが噛む速度は、雫が居ないから早くない。雫が児童養護施設に行って何日経っただろうか。スマホで日付を確認する。
「2……4……6……7……1週間!?」
俺はびっくりした。雫が児童養護施設に行ってもう1週間経っていたんだ。俺は1週間何してたんだ。雫を失って、廃人になっていた。俺は雫と最後に交わした会話を思い出した。
〈「……俺は、雫がそこにいても、ずっと会いにいく! 手紙も書くし、面談の許可が下りれば、必ず会いに行く! 週に数回は、顔を見に行くよ!」〉
自分の言葉が頭をよぎった。手紙を書く……そうだ。手紙を書こう。俺は自室から紙とペンを用意する。そして、手紙を書く。書いたら、字が汚すぎる。また書く。長文すぎる。何回も書き直しを繰り返す。書いてはクシャクシャに丸めてそこら辺に捨てるを繰り返した。そして、想いを込めた手紙が出来上がった。
『児童養護施設に入所して、もう一週間が経ったね。
初めて会った日から、ずっとYシャツを着ていてくれてありがとう。あれは、俺が雫にあげた、初めての服だから。雫がそれを着ていてくれるだけで、俺はなんだか安心するんだ。
児童養護施設での生活は、慣れないことばかりで、辛いこともたくさんあると思う。でも、ここには、雫を助けたいと思ってくれる人がたくさんいる。
俺は、雫に何かしてあげられるわけじゃないけど、いつでも雫のことを考えているよ。
だから、もし、辛いことがあったら、空を見上げてみて。俺も同じ空を見て、雫が少しでも笑えるようにって、願っているから。
また、手紙を書くね。
律より』
俺は手紙を見たあと、部屋の中に驚愕した。100枚を軽く超えるクシャクシャに丸めた手紙の用紙がある。でも、それだけ雫を思っているんだ。俺は、財布とスマホを手に取って外に出る。
大型ショッピングモール、服屋。俺は襟付きの服コーナーを見ている。ずっと雫に男物の白のYシャツを着せるわけにはいかないから、同じ形状で違う服に慣れさせようと思った。雫は心身症で服は着れない。だが、俺が1回着た服なら着れる。雫が新しい服を着ることに挑戦するには、俺という存在が必要なんだ。俺は青のチェック柄の長袖Yシャツを買った。
2週間後、ふれあい児童養護施設の面談室。俺は学校が終わったあと、雫のいるふれあい児童養護施設に来た。今日は雫との面会予約した日。数週間ぶりに雫に会えるんだ。元気だろうか。俺が面談室に入ると、俺の白い長袖Yシャツを着た雫がいた。俺は心よりも体が先に動いて、雫に抱きついてしまった。心でも体でも忘れなかった。雫。会いたかった。その一言じゃ伝えられない言葉が頭を駆け巡ってうまく言葉にならない。雫は俺が泣き止むまで、待ってくれた。職員の駆けつける音が聞こえたけど引き剥がそうとはしなかった。雫が止めてくれたのだろう。俺はその後、買った色付きのYシャツを渡した。雫は表情を曇らせていたが、俺が1回袖を通したから大丈夫だ。俺は雫が児童養護施設にいる間は、寂しいことを伝えると雫は抱き枕を作ればと提案してくれた。布団を丸めて、ビニールテープで広がらないよう固定して雫の全体画像を貼れば。キャラクターの抱き枕みたいになる。俺はスマホを手に取って雫の全体図を撮った。2回目では、手紙と電話の提案を雫がしてきた。あの、最後の会話のセリフを覚えていた。俺が自分で言ったことだ。忘れるわけない。
面会3回目。俺が面談室に入ると、雫は俺がプレゼントした青いチェック柄の長袖Yシャツを着ていた。着てくれたんだ。もしかしたら、手紙と電話が雫の勇気になったんだろうか。雫が児童養護施設に来たのは、夏の終わりごろ。もう秋になって寒くなって来ている。雫はYシャツ以外の服が欲しがっていた。今はないから今度持ってくることを了承した。時計は、もう面会の終わりを迎えていた。俺は胸ポケットから縦20ミリ、横30ミリの紙切れを雫に渡した。個室で読んでと言って面会を終わらせた。その紙には、俺はこう書いていた。
『18歳になったら、結婚しよう』
