あのキスから数日。

仕事の報告書を持ったロックがやって来た。


「エリアルって社長なんだよね?会社に行かなくていいの?」

「俺の分身が働いてるから、大丈夫。」

分身?悪魔の能力の一つかな?


「何嘘ついてんですか?エリアル様。」

ロックが笑いながら言った。

「違うの?」

「はい。今、セアレスであるマキ様を守る事がエリアル様の仕事なので、会社は私と副社長が仕切ってます。
エリアル様は後にエリアル様のお父様が座られているメンフィールド・グループの会長になられます。」

ロックが一気に説明してくれた。

エリアルが会長?!



「ロック、全部できたぞ。持って帰れ。」

「わかりました。では、また」

ロックは報告書と書類を持って出て行ってしまった。





「さてと、マキおいで。」