『人間が死んだ時、火葬したら骨が残るように、悪魔は血の一部が残る。
美弥はH.D.だから、ほんの少ししか残らなかった。』
秀長さんは悲しそうに話した。
膝の上に座っている美弥ちゃんは秀長さんの顔を覗き込んでいた。
『女々しいだろ?愛している女の名前を使い魔につけるなんて…』
『女々しくなんてありません。』
『その言葉、エリアルにも言ってやってくれ…』
…エリアルに?
『リザと言うのは、エリアルが愛した女の名前だよ。』
……えっ?
『俺よりも酷かった…』
『何かあったんですか?』
『本人から聞いてくれ。
話変えるけど、セアレスについてどれぐらい知ってる?』
…話、変えやがった!エリアルについて知りたいのに…