ガシャンッ!!



窓が割れる音が響いた。




「貴様!」

エリアルの声…来たんだ…


目を真っ赤にして、黒い羽をつけているエリアルが立っていた。

「しくじったのか…ヴィクトリアが…」

 ヴィクトリアさん?

もしかして、今さっきの手紙…



ジャックの目が徐々に赤くなった。

「マキを放せ!」

「放せと言われて放すと思うか?」

ジャックはクッと鼻で笑った。





エリアルに気をとられている…隙に…



「どこい行こうとしてる…」

腕を引っ張られた。ジャックはあたしを後ろに隠した。