「日本に帰りたくないのか?」

「…」



言っていいのだろうか?

「そんなにこっちの生活がいいのか?」


「…こっちの方がまだいい…変なことに巻き込まれてるけど。」

お父さん、お母さん。この人を信じてもいいですか?



「あたしの家複雑なの」

「複雑?」

「お母さんが亡くなって、お父さんが再婚したの。
それから、弟が出来て、お父さんが亡くなって…

ここまで話せばわかったでしょ?」

ヤバ、涙出てきた――…


「今ね…継母があたしのこと…邪魔者扱い…するの…継母にとって…あたしは…敵なの…」



ぎゅっとエリアルに抱きしめられた。