彼はベンチの横に手を伸ばした。 『見つかりました。』 彼の手に小さな黒色のケースが乗っていた。 この人から微かな花の香りがする。 あっ!? 『東堂秀長!』 「マキ?」 日本語のわからないアリスが驚いていた。 「アリス!この人ね、華道の家本で日本で有名な人だよ。名前は、東堂秀長さん。」 「そうなの?!」 「初めまして、望月マキさん、アリスさん」 と言ってアリスの手の甲に唇を落とした。 そして、東堂さんがあたしの手を持とうとした時――――――