それから月日が経ち――…

いつ生まれてもおかしくない状態になった。


やたら、エリアルとマリが心配するから大変!


秀長さんは退院したけど、家の事でクレア殿たちから事情を聞かれる毎日だった。
最近はよく遊びに来る。お土産を持って。








「エリアル…」

「どうした?」

エリアルは読んでいた本から目を離して、あたしの方を向いた。


「お腹が…」

 痛い…

「陣痛?!」

エリアルが慌てて近づいてきた。

「病院行くか?」

あたしは頷いた。