前、妊娠しているか検査をした時に来た部屋にいる。

カーテンの向こう側では秀長さんが治療を受けている。


「秀長さん大丈夫かな?」

「あいつは死なないよ。」

エリアルと二人で待っていたら、秀長さんの父親が入ってきた。
顔が青ざめている。




「家の方は?」

エリアルが聞いた。

「息子と娘たちは大丈夫です。

秀長が私を恨んでいることぐらいわかってました。」

ため息をつき、椅子になだれるように座った。


あたしはどう声をかければいいのか分からなかった。





「すみましたよ。」

カーテンの向こう側から女医さんが出てきた。