夏期講習も終盤に差しかかった今日――私は教室の冷房に凍えている。
な、なんか……いつもより寒いような……
薄着すぎたかな……先生に言えば早退もできるんだろうけど……苦手な図形だしちゃんと授業受けたいな。
気合を入れなおして、集中しようとノートを写し始める。
コツンーー
「あ、ごめん」
「……冷た」
気合を入れすぎたのか、早川くんと肘がぶつかってしまい、小声で謝る。……ん?冷たい?
なんとなく早川くんの視線を感じる気もするけれど、授業中だしひとまずは集中!
ぶつかったことを怒っているなら、またあとで謝ろうと思っていた時、早川くんが声を発した。
「せんせー、ちょっと寒いっす」
「あー確かにちょっと冷えてるか。温度上げるか」
先生がエアコンのボタンを押してくれて、少しずつ寒さがやわらいできた。

