地元なじみ。

2時間のカラオケが終了し、外に出ると太陽も弱くなり更に寒くなっていた。
先日冬至だっただけあって、陽が沈むのがだいぶ早いなと実感する。

「このあとど~する~?まだ遊びたいよねぇ」
「あー俺ちょっと行くわ」
「え~?ひなたくん帰るの?」
「ん、じゃあまた」

あっさりそう告げて、スタスタと歩いて離れていくひなた。まあ十分頑張っただろう。
三島とアイコンタクトを取って、俺たちもみんなに別れを告げる。


3人になって塾へ向かって歩いていると、また前方に佐藤がいるのが視界に入った。
ただ、今度は佐藤の隣にいるのは茅ヶ崎。
向こうはまだこちらには気づいてなくて、2人で楽しそうに話しながらこちらへ歩いて来ている。

そういえば……三島と茅ヶ崎は今どんな感じなのだろうか。
水族館で茅ヶ崎の告白未遂を聞いてしまって以来、特に2人に変化はない。
それどころか、あまり話していないような気もしてきた。

そんなことを考えていたら、前方の2人もたいぶ近づいたためにこちらへ気づいたようで、佐藤に話しかけられる。

「おーまた会ったな。今度はいつもの3人だけなんだ」
「ああ、佐藤こそ今度は茅ヶ崎と?」
「あー藤沢と辻堂はまだ自習するっていうから、俺たちだけ先帰るとこ」

なるほど。さっきの藤沢たちは塾に向かう途中で、茅ヶ崎と辻堂も塾にいたのか。
となると、今は藤沢と辻堂だけが塾にいるってことで……

『今藤沢と塾にいる?』