翌朝、竹乃と夏美お母さんはいつものように果歩を起こしにお部屋へ上がりこむ。
「かほ、いい加減起きなさい!」
「お母さん、私、今日しんどいの。お熱があるみたい」
果歩は布団に潜ったままそう伝えた。
「あらそう? どうせ仮病でしょ」
夏美お母さんは微笑みながら言う。
「あっ、おばさん、果歩、ほんまに熱ありますよ」
竹乃は果歩のおでこに手を当ててみた。
「本当!?」
夏美お母さんは疑いの心を持ちながらも同じようにしてみる。
「あらほんとだわ。今回は仮病じゃなかったのね」
途端に心配になったようだ。
「うん。昨日、お外で遊び過ぎたせいかも……」
果歩は本当にしんどそうに伝える。
「かほ、ちょっと待っててね」
夏美お母さんは一階へ体温計を取りにいった。
「かほ、お熱計るわね」
戻ってくると、こう伝えて体温計を果歩に近づけた。
「うん」
果歩は自分でパジャマの胸ボタンをはずし、受け取るとわきに挟む。
一分ほどして体温計がピピピっと鳴ると、果歩はそっと取り出しお母さんに手渡した。
「37.4分ね。微熱だけど、今日はお休みした方が良さそうね」
「うん。私今日は学校休むよ」
「果歩、お大事にな。帰りにお見舞いに来るよ」
「ありがとうたけちゃん、いってらっしゃい……ケホ、ケホッ」
「果歩、これ以上酷くならんように、大人しく寝とくねんで。それじゃ、行ってくるから」
竹乃は最後にそう忠告して、ちょっぴり寂しそうに一人で学校へ向かう。
教室へ入ると、
「今日は果歩、風邪でお休みなんよ」
すぐさま栞と光子に伝えにいった。
「果歩ちゃんかわいそう。わたしが代わってあげたいよ」
「まあたいした風邪やないみたいやし、明日には治っとると思うよ。昨日帰ったあと、土砂降りの中お外で遊んどったらしい」
「原因はいかにもカホミンらしいな。ワタシもお見舞いに行くね」
「わたしももちろん行くよ!」
夕方五時頃、竹乃たち三人は果歩のお部屋へおじゃまさせてもらった。
「果歩、症状は落ち着いた?」
「やっほーカホミン、お熱下がった?」
「果歩ちゃん、具合はいかがですか?」
光子は果歩のおでこに手を当てる。
「みんな心配してくれてありがとう。メロン味のお薬飲んだから、もうだいぶよくなったよ。さっきお熱計ったら、36度8分まで下がってた」
「よかった。わたしすごく心配してたよ」
「カホミン、これで明日はいっしょに学校行けるな」
「うん!」
果歩は笑顔いっぱい。とっても機嫌良さそうだった。
「小児科連れて行くの、大変だったわ。太いお注射されるからってぎゃあぎゃあ喚いて」
夏美お母さんは苦笑いしながら三人に伝える。
「あ、やっぱり。カホミンったら」
栞はくすっと笑った。
「わたしもお注射大嫌いだから、果歩ちゃんのその気持ちよく分かるわ」
光子は深く同情してくれる。
「結局お口あーんってして、ポンポンに聴診器当てられるだけで済んでよかったよ」
果歩は照れくさそうな表情を浮かべた。
「果歩ちゃん、これ、今日の授業の分のノートとプリントよ。写してね」
「ショウガ風味の水飴、風邪によく効くよ」
「カホミンの大好物、抹茶プリンも買ってきたよ」
三人はカバンからいろいろ取り出し、果歩に手渡す。
「ありがとう四人、私今めっちゃ幸せだよ。明日までにはしっかり治すね」
果歩は満面の笑みを浮かべて受け取った。
ぐっすり寝て、翌朝にはすっかり元気になった果歩は、楽しげな気分で登校。
けれどもこの日の朝のホームルームで期末試験の日程範囲表が配られ、
「期末は三日間もあるのかーっ」
「中間からさらに家庭科、保体、美術、音楽が増えて九教科もあるんがきついー」
果歩はもちろん竹乃も、落胆した気分に陥ってしまったのであった。
「かほ、いい加減起きなさい!」
「お母さん、私、今日しんどいの。お熱があるみたい」
果歩は布団に潜ったままそう伝えた。
「あらそう? どうせ仮病でしょ」
夏美お母さんは微笑みながら言う。
「あっ、おばさん、果歩、ほんまに熱ありますよ」
竹乃は果歩のおでこに手を当ててみた。
「本当!?」
夏美お母さんは疑いの心を持ちながらも同じようにしてみる。
「あらほんとだわ。今回は仮病じゃなかったのね」
途端に心配になったようだ。
「うん。昨日、お外で遊び過ぎたせいかも……」
果歩は本当にしんどそうに伝える。
「かほ、ちょっと待っててね」
夏美お母さんは一階へ体温計を取りにいった。
「かほ、お熱計るわね」
戻ってくると、こう伝えて体温計を果歩に近づけた。
「うん」
果歩は自分でパジャマの胸ボタンをはずし、受け取るとわきに挟む。
一分ほどして体温計がピピピっと鳴ると、果歩はそっと取り出しお母さんに手渡した。
「37.4分ね。微熱だけど、今日はお休みした方が良さそうね」
「うん。私今日は学校休むよ」
「果歩、お大事にな。帰りにお見舞いに来るよ」
「ありがとうたけちゃん、いってらっしゃい……ケホ、ケホッ」
「果歩、これ以上酷くならんように、大人しく寝とくねんで。それじゃ、行ってくるから」
竹乃は最後にそう忠告して、ちょっぴり寂しそうに一人で学校へ向かう。
教室へ入ると、
「今日は果歩、風邪でお休みなんよ」
すぐさま栞と光子に伝えにいった。
「果歩ちゃんかわいそう。わたしが代わってあげたいよ」
「まあたいした風邪やないみたいやし、明日には治っとると思うよ。昨日帰ったあと、土砂降りの中お外で遊んどったらしい」
「原因はいかにもカホミンらしいな。ワタシもお見舞いに行くね」
「わたしももちろん行くよ!」
夕方五時頃、竹乃たち三人は果歩のお部屋へおじゃまさせてもらった。
「果歩、症状は落ち着いた?」
「やっほーカホミン、お熱下がった?」
「果歩ちゃん、具合はいかがですか?」
光子は果歩のおでこに手を当てる。
「みんな心配してくれてありがとう。メロン味のお薬飲んだから、もうだいぶよくなったよ。さっきお熱計ったら、36度8分まで下がってた」
「よかった。わたしすごく心配してたよ」
「カホミン、これで明日はいっしょに学校行けるな」
「うん!」
果歩は笑顔いっぱい。とっても機嫌良さそうだった。
「小児科連れて行くの、大変だったわ。太いお注射されるからってぎゃあぎゃあ喚いて」
夏美お母さんは苦笑いしながら三人に伝える。
「あ、やっぱり。カホミンったら」
栞はくすっと笑った。
「わたしもお注射大嫌いだから、果歩ちゃんのその気持ちよく分かるわ」
光子は深く同情してくれる。
「結局お口あーんってして、ポンポンに聴診器当てられるだけで済んでよかったよ」
果歩は照れくさそうな表情を浮かべた。
「果歩ちゃん、これ、今日の授業の分のノートとプリントよ。写してね」
「ショウガ風味の水飴、風邪によく効くよ」
「カホミンの大好物、抹茶プリンも買ってきたよ」
三人はカバンからいろいろ取り出し、果歩に手渡す。
「ありがとう四人、私今めっちゃ幸せだよ。明日までにはしっかり治すね」
果歩は満面の笑みを浮かべて受け取った。
ぐっすり寝て、翌朝にはすっかり元気になった果歩は、楽しげな気分で登校。
けれどもこの日の朝のホームルームで期末試験の日程範囲表が配られ、
「期末は三日間もあるのかーっ」
「中間からさらに家庭科、保体、美術、音楽が増えて九教科もあるんがきついー」
果歩はもちろん竹乃も、落胆した気分に陥ってしまったのであった。



