Natural Snow

さて、何の教科にするか。
やっぱり国語かな、わりと好きだし。
本ばかり読んでいるせいで漢字は得意だし、文章を読むのも早い。国語の成績はかなりの上位だ。文脈を理解するのも苦もなくできるようになったので、他の教科でも中の上くらいには常に入れている。
次のテストは来週だ。春休みが終わり、2年生になってすぐのテストなので、とりあえず宿題が出ていた範囲をやってれば問題ないはず。
教科書とノートを出して復習をしていく。
勉強している時間はあっという間に過ぎていった──。


しばらくすると、同級生がちらほら登校してくる。

「せーちゃん、おはよぉ〜。」
「ゆっこ、おはよう〜。」

挨拶してきたのは、ゆっここと、和田結花子だ。
中学生の時から仲良しで、去年は別のクラスになってしまったが、今年からまた同じクラスになれた。身長は150cmほど、重めのボブで眠そうな目と小さな口は、小動物を彷彿とさせる。のんびりな話し方の可愛い私の友達だ。

ちなみに、私は身長165cmくらいで、レンズの分厚い黒縁メガネをかけ、髪は胸元くらいまで伸ばし、前髪は重ためでメガネギリギリまで伸びている。The•地味女という感じだ。

うちのクラスは出席番号順に席が並んでいる。私は「渡辺」なので、窓際の1番後ろの席だ。ゆっこはその一個前の席なので、カバンを置いて、後ろ向きに座り話しかけてくる。

「勉強してんの? 相変わらず真面目ちゃんだねぇ〜。」
ゆっこがからかってくる。話し方はのんびりでも、友達をからかう隙は常に狙っている抜け目のない子なのだ。

「そうでしょ?もっと褒めてくれていいんだよ?」
「褒めたわけじゃないけどしょうがない、飴ちゃんをあげようではないか〜」
「わーいありがとうおばあちゃん!」
「誰がおばあちゃんだ!」

朝からゆっことバカ話できて楽しい。
今年同じクラスになれてほんとに良かった!

「うちの家もそうだけど、だからって朝勉強したりしないよ〜。やっぱあんたは真面目だよぉ。
あたしは今回のテスト、もはや諦めてるし。」
そう言ってゆっこは肩をすくめた。

お互いに兄弟姉妹がいるので、家での家事を主に担当することが多い。苦労する共通点がある所も仲がいい所以なのだ。

「じゃあ、今度うちで勉強会でもする?ゴールデンウィークとか暇だったら、普通に遊びにも行きたいし。」
「まじ?いいの?やった〜!これで赤点回避は確実…!」
「いやちゃんと勉強すればね。」