次の日。今日が終わったら、明日からGWだ。
今日は委員会もないし、放課後はまっすぐ家に帰る。3人で帰路につき、しばらく会えなくなるゆっこと綺羅里に長めのバイバイをして、その日は何事もなく終わった。
GW初日。私は朝から自分の部屋で読書に耽っていた。GW期間中に好きな作家さんのシリーズ最新刊が発売予定なので、一から読み直している。
母と姉は朝から仕事に出かけている。弟の晴大(セイタ)はまだ寝ているみたいだ。こうして読書没頭できるのがいちばんの幸せだ。
時刻は午前8時。まだまだ時間はたっぷりある。
1時間ほど経った頃、弟がやってきた。
ドンドンドンッ!!
「せなねぇ〜入ってもい〜?」
「ダメ〜」
「入るな〜」
ガチャ
ダメって言ったのに、結局入るなら聞くなよ!
ちょっとイラッとした。そしてこういう時に晴大が部屋に来るってことは、何かめんどくさい事を頼みに来る時だ。
「何か用?」
「暇だから公園行きたい。せなねぇ連れてって〜」
「えぇえやだよ! 私は今忙しいの!」
「いや本読んでるだけじゃん!」
「本読んでて忙しいの!! だいたいあんた宿題終わったの?早めにやっちゃったらいいじゃん」
「やる気でねーんだもん。 昼まで遊んで、午後からやるから!」
「だったら家でゲームしてなさいよ。そしたら出かけなくてもいいじゃん」
「ゲームの気分じゃないの!外で遊びてーの!
久々にキャッチボールかバドミントンしようぜ!
たまには外で運動しろってせなねぇも母さんに言われたじゃん!」
「私はいいの、学校の体育でちゃんと運動してるから。」
「だからって休みの日1歩も家の外に出ないのはどうかと思うぞ。どうせこのGWも、わーい本がいっぱい読める〜!!ずーっと本読んでよ〜とか思ってんだろ!」
「うっ...」
「また母さんに、ちゃんと運動しないとダメねぇって小言言われるぞ。今日俺の遊びに付き合ったら、それでいっぱい運動したって、言い訳できるぜ?そしたら、そのあとはずっと本読み放題かもな〜?」
こいつ、私の痛いところを的確に...!!こういう所は母には似てないので、今は亡き父に似たのだろうか...。
父と母は娘の私から見ても美男美女で、晴大も小学5年生にしては160cmと長身で、目鼻立ちがはっきりしていて整った顔をしている。黙っていればイケメン中学生に見えたりもするが、いかんせんやんちゃが過ぎる。猿のように身軽な動きであちこちに飛び回り、かと思えば今日のように悪知恵を働かせていたずらを仕掛けたり。にかっと笑った顔は年相応の子供なのだ。
しょうがない、ここは折れてやろう。決して晴大の口車に乗った訳ではない。姉として弟の世話をするだけだ、うん。
「仕方ないから行ってあげるよ、仕方なくね!」
「やり〜!じゃあ俺準備してくる!」
そう言うと一瞬で物置まで走っていってしまった。
私もキャッチボールやバドミントンをするのは久々だ。読書ばかりしているけど、運動も嫌いではない。今日は天気もいいし、体を動かすのも悪くないだろう。突然の誘いだったが、いざやるとなるとちょっと楽しみになってきたのだった。
────まさか、その先で思いもがけない出会いがあるとは露知らず。
今日は委員会もないし、放課後はまっすぐ家に帰る。3人で帰路につき、しばらく会えなくなるゆっこと綺羅里に長めのバイバイをして、その日は何事もなく終わった。
GW初日。私は朝から自分の部屋で読書に耽っていた。GW期間中に好きな作家さんのシリーズ最新刊が発売予定なので、一から読み直している。
母と姉は朝から仕事に出かけている。弟の晴大(セイタ)はまだ寝ているみたいだ。こうして読書没頭できるのがいちばんの幸せだ。
時刻は午前8時。まだまだ時間はたっぷりある。
1時間ほど経った頃、弟がやってきた。
ドンドンドンッ!!
「せなねぇ〜入ってもい〜?」
「ダメ〜」
「入るな〜」
ガチャ
ダメって言ったのに、結局入るなら聞くなよ!
ちょっとイラッとした。そしてこういう時に晴大が部屋に来るってことは、何かめんどくさい事を頼みに来る時だ。
「何か用?」
「暇だから公園行きたい。せなねぇ連れてって〜」
「えぇえやだよ! 私は今忙しいの!」
「いや本読んでるだけじゃん!」
「本読んでて忙しいの!! だいたいあんた宿題終わったの?早めにやっちゃったらいいじゃん」
「やる気でねーんだもん。 昼まで遊んで、午後からやるから!」
「だったら家でゲームしてなさいよ。そしたら出かけなくてもいいじゃん」
「ゲームの気分じゃないの!外で遊びてーの!
久々にキャッチボールかバドミントンしようぜ!
たまには外で運動しろってせなねぇも母さんに言われたじゃん!」
「私はいいの、学校の体育でちゃんと運動してるから。」
「だからって休みの日1歩も家の外に出ないのはどうかと思うぞ。どうせこのGWも、わーい本がいっぱい読める〜!!ずーっと本読んでよ〜とか思ってんだろ!」
「うっ...」
「また母さんに、ちゃんと運動しないとダメねぇって小言言われるぞ。今日俺の遊びに付き合ったら、それでいっぱい運動したって、言い訳できるぜ?そしたら、そのあとはずっと本読み放題かもな〜?」
こいつ、私の痛いところを的確に...!!こういう所は母には似てないので、今は亡き父に似たのだろうか...。
父と母は娘の私から見ても美男美女で、晴大も小学5年生にしては160cmと長身で、目鼻立ちがはっきりしていて整った顔をしている。黙っていればイケメン中学生に見えたりもするが、いかんせんやんちゃが過ぎる。猿のように身軽な動きであちこちに飛び回り、かと思えば今日のように悪知恵を働かせていたずらを仕掛けたり。にかっと笑った顔は年相応の子供なのだ。
しょうがない、ここは折れてやろう。決して晴大の口車に乗った訳ではない。姉として弟の世話をするだけだ、うん。
「仕方ないから行ってあげるよ、仕方なくね!」
「やり〜!じゃあ俺準備してくる!」
そう言うと一瞬で物置まで走っていってしまった。
私もキャッチボールやバドミントンをするのは久々だ。読書ばかりしているけど、運動も嫌いではない。今日は天気もいいし、体を動かすのも悪くないだろう。突然の誘いだったが、いざやるとなるとちょっと楽しみになってきたのだった。
────まさか、その先で思いもがけない出会いがあるとは露知らず。
