Natural Snow

─雪那side─

翌日。黛は学校に来なかった。
昨日の今日でもう昨日の出来事が噂になっている。
たったあれだけのことで噂になるなんて、有名人は大変だな〜なんて他人事に思っていた。

昼休み。今日は自分の席でゆっことご飯を食べる。自分の席を取られることのない平和な時間...。なんと幸せなのだろう。 やっぱり平凡な毎日が1番だよね。

「せーちゃん、今日は委員会だっけ?」
「あ、そうそう。 図書委員の当番あるから、今日は帰り一緒できないや。ごめんね〜...。」
「大丈夫さぁ〜。綺蘭里に声掛けて一緒に帰るよ。」

私は本の虫らしく図書委員会に入っている。2年になってすぐにその年はいる委員会を選ぶのだが、それぞれ各クラスからの人数に制限があるので、文化祭実行委員会とか人気の委員会は争奪戦なのだ。
逆に図書委員会とか目立たない地味〜なのは不人気なので難なく入ることができた。
図書委員の仕事は、当番制で図書室の管理をすること。貸し出しの対応とか、返却された本の片付けとか。3年生とかが受験勉強したりするので、図書室も部活動が終わる時間まで開けておく。当番の日は放課後帰る時間が結構遅くなるので、ゆっこには先に帰ってもらうようにしていた。

放課後。HRが終わり、各々部活に向かったり、帰る準備をしたりと騒がしくなる。
私はゆっこと別れ、図書室へ向かった。