私はいつもの非常階段で、のぞむくんを待った。
最近、のぞむくんのことしか考えられなくなっていて
考えていると耳まで熱くなる。
彼の言葉一つ一つが、私の心の隙間にぴったりと
入ってきて、安心する。
扉が開く音がして、
少し息を切らしたのぞむくんが入ってきた。
「ごめん。また、友達に捕まって……」
「いいよ、お疲れ様」
珍しく、沈黙が流れる。
のぞむくんが私の隣にすとんと座った。
私は黙ったまま、胸の高鳴りを抑えるのに必死だった。
「・・・・・・るなちゃん?」
その声に小さくうなずくと、思い切って口を開いた。
「・・・・・・のぞむくん、私、『友達として』って言われるの、もやもやする」
